名古屋で心理カウンセリングなら|うつ・悩み相談・パーソナリティ障害のカウンセリング|清洲心理相談室へ

0
0

スタッフブログ

気分が異常に高まったり落ち込んだり|双極性障害を詳しく解説!

2023年06月06日
気分が異常に高まったり落ち込んだり|双極性障害を詳しく解説!

双極性障害は、気分が高まったり、しばらくすると気分が落ち込んだり、躁状態とうつ状態を交互に繰り返す脳の病気です。双極性障害に悩む方々は、世界ではおよそ100人に1人、日本では500人に1人が発症するといわれています。さらに、双極性障害には、症状が異なるI型と型があります。長く統合失調症と共に、二大精神疾患の一つに数えられる疾患です。今回はそんな双極性障害を解説します。

 

1.そもそも双極性障害とは

双極性障害は、うつ病を含む「気分障害」のひとつです。うつ状態だけがおこる場合は、「うつ病」といいます。うつ病とほぼ同じうつ状態にプラスして、うつ状態の対極になる躁状態(そうじょうたい)もあらわれ、これらを繰り返す慢性の病気です。以前は、「躁うつ病(そううつびょう)」とよばれていましたが、両極端な病状がおこることで、現在は「双極性障害」と呼んでいます。なお、WHO(世界保健機関)の見解では、「障害」という言葉が誤解を招く恐れがあることから、「双極症」という日本語が新たに使用される予定です。

 

1-1.躁状態とうつ状態が反復

躁状態は、気分の高揚や活力および活動性の増加・睡眠要求の低下が見られます。一方、うつ状態は抑うつ気分・気分の低下・活力および活動性の減少が現れるのです。また双極性障害では、躁状態とうつ状態のエピソード(病相)が反復します。症状としては、軽躁で数日間、躁状態で1週間以上、うつ状態は2週間以上続きます。明らかな躁状態は過剰な浪費や誇大な言動があり、自分も他人も気がつきやすいものの、軽躁状態では「調子が良い」程度の自覚で、症状を見逃されることもあるのです。

 

1-2.双極性障害には2種類

双極性障害には、双極I型障害と双極II型障害があります。II型はI型に比べてコントロールしにくく、うつ状態の再発が多いといわれています。程度にこだわらず、どちらもなるべく早く治療を開始することが大切です。「双極I型障害」の躁状態のときは、社会生活に支障をきたすほど激しい躁状態を引き起こすことがあります。夜も眠らずに活発に動き回り、話し続けたり、すぐに怒ったりなど、突飛な行動を起こすのです。「双極II型障害」の特徴といえる軽躁状態は、社会生活を送る上で著しい支障が発生しない程度の躁状態を指します。本人は異常と捉えることは少なく、周囲が先に気づくことが多いようです。

 

2.双極性障害の特徴

世界レベルでは、双極性障害はおよそ100人に1 が発症するといわれています。日本だけでみると、500人に1人ほどが発症するといわれ、もっと少ないという調査結果もあります。ただし、研究例が少なく正確なことはわかっていません。

 

発症数に男女差はなく、20代から30代前後に発症することが多いとされていますが、中学生で発症するケースも、高齢になってから発症することもあります。欧米では、うつ病を発症する人が約15%とされていて、比較的身近な病気です。一方、双極性障害の、型障害を発症する人は1%前後、型と型の両方を含めると2%3%といわれています。日本はうつ病の頻度は7%ほどで、型、型を合わせた双極性障害の人の割合は0.7%ほどと報告されています。

 

2-1.双極性障害は遺伝?

双極性障害を引き起こす特定の遺伝子は、現在発見されていません。一方で、病気を発症させやすい体質については、ストレスに敏感すぎたり耐ストレス性が低かったりするなどは、遺伝的な側面があると考えられています。

 

3.双極性障害の治療

双極性障害の治療には、薬物治療と心理療法があります。気分安定薬と呼ばれる薬を使用することで、双極性障害患者の躁状態とうつ状態の両方をコントロールし、安定した日常生活が送れるようになる効果が期待できるのです。あわせて心理療法も取り入れ、患者自身が病気のことを理解し、症状が現れた時に自らも適切な対応ができるよう心理状態をケアしサポートします。

 

双極性障害は精神疾患の中で、身体的な側面が強く原因している病気と考えられています。多くの精神疾患が関係する、ストレスが原因となるような「心」の病気ではありません。精神分析やカウンセリングも必要ですが、根本的な治療をすることはできません。薬物療法も必要になり、薬物療法に合わせる形で、心理的、社会的な治療が求められます。

 

4.まとめ

躁状態とうつ状態が定期的にやってくる双極性障害は、現在の医療技術でも治療が困難な面もあります。それでも、適切な治療をコンスタントに行えば、社会生活を問題なく送ることが可能です。治療が重要で治療を続けるためには、本人の自覚と周囲の見守りが必要と言えるでしょう。

 

「清洲心理相談室」は、愛知県稲沢市にある悩み相談室です。名古屋在住の方はもちろん、一宮市・清須市・津島市・岩倉市・あま市など、愛知県全域の方々から多くのご愛顧いただいております。そのため、カウンセリングを受けやすい価格体系設定となっております。

 

臨床暦24年の経験を活かし、誠実で信頼のできるカウンセリングをモットーに日々の臨床を重ねておりますので、どのようなお悩みもご相談ください。親身になって相談者様とともに解決へ進んでまいります。

ようこそ
清洲心理相談室Onlineshop

商品カテゴリー
ページ